スズキのソリオ。ハイトワゴンのコスト低減という点では、後席スライドドアを軽自動車と共通化したほか、ブレーキやヒーターなどは小型車「スイフト」で使っているものを採用した。エンジンや変速機も共有している。開発期間は約2年で、通常の3分の2程度だ。先行検討段階から案を練ってきた。最初のデザインの完成度が実に高く、一発で決まったことなどが、開発期間の短縮に結びついた。スライドドアを採用したのは国内営業部門からの要望だ。排気量2000cc以上のミニバンではそれほど燃費が良くなく、車両価格も比較的高い。スライドドアの使い勝手を知っている人から、ダウンサイジングの要求が強まっている。キューブやbBなどをベンチマークにしたのは確か。室内の広さにこだわり、新しく小型車のプラットフォームを作った。このクラスで、車内の移動を容易にするセンターウォークスルーを実現したのは売りだ。
これからもソリオがどんどん売れてほしい。