東芝は11年内に裸眼3D液晶テレビで40型台、50型台を1機種ずつ国内外で発売する。ラスベガスで開かれたコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでも注目を集めた。昨年12月に12型、20型の製品を世界で初めて投入しており先進国、新興国ともに売れ筋の30型台だけがラインアップに欠けていた。同社は現在、大手液晶パネルメーカーとテレビの大画面化に不可欠な、4K2Kの高精細パネルを共同開発している。加えて、高性能プロセッサー「セル」の技術を応用した新エンジンを搭載して、3D視聴に特化した中小型モデルと異なり、2Dもそのまま楽しめるようにする。パナソニックは現在、メガネ付きの3Dテレビを展開しており、裸眼式も加える。「ここ1―2年はグラス付きの3Dテレビに特化する」(大坪文雄社長)とし、13年以降の投入を明らかにした。シャープは米国で3D機能のない、同社最大の70型液晶テレビを5月に発売し、早ければ年内に3D対応モデルも投入する。昨年の米国市場は景気低迷で発光ダイオードバックライト搭載や3Dテレビが割高感から低調な中、同社の60型は堅調だったという。